日本一の梅の里より
梅干し一筋80年の梅農家が
手づくりの梅干しをお届けします
南高梅発祥の村 紀州みなべの南高梅 こだわり
日本一の梅の里より梅干し一筋80年の梅農家が手づくりの梅干しをお届けします。
和歌山県南部川村(現みなべ町)は、南高梅の発祥の地です。栽培される梅の質、量は日本一であり、どれもが一級品です。地域の方々はそれを受け継ぎ、日本一の自覚と責任を持ちながら、今も弛まぬ努力を続けています。
私たち水本農園は、このみなべ町において梅を栽培している梅農家です。祖父母が梅づくりを始め、その後農地を拡大し、小さいながらも梅干の加工販売を始め、現在に至っています。
梅は、自然の恵みを受けて育つ農産物の一つです。より自然なものをお届けすることが私たち農家の務めだと考えています。自家農園で栽培した梅だけを使用しているため、生産から加工まで目の届く管理ができます。食の安全、安心が揺らぐ今だからこそ、お客様には、より自然で、安心、安全で確かなものをお届けしたい、そんな気持ちを持ちながら、日々梅づくりに励んでいます。
なお、現在は、両親と2013年に農家の後継者としてUターンした私(長男)の2代にわたり、家族で農園を営んでいます。
農園主 水本崇
当農園のある「南部川村(現在みなべ町)」は南高梅発祥の地であり、この南部川平野に適するように品種改良して産まれたものが、「南高梅」と言われています。紀伊水道に流れ込む黒潮が与えてくれる温暖な気候と炭酸カルシウムを多く含んだ地層による中性質の土壌、これらが織り成す環境にある「みなべ」はまさに梅栽培にぴったりな土地柄です。
「みなべ産」の南高梅は、梅干にすると、皮が非常に薄く、その果肉はとろりとしてほんとにジューシーに仕上がります。
なお「南高梅」は、明治35年、南部川村の晩稲(おしね)に住む高田貞楠さんが優良種を選んで「高田梅」を育て、「高田梅」と地元の「南部高校」との名前から、「南高梅」が命名された
ことに由来します。(南部川村梅振興館より抜粋)
お客様の食卓に、「高品質で、安全、安心、おいしい梅干を届けたい」。これが、私たちのこだわりです。
素材としての見た目、食感、味。お客様の食卓にこのような梅干をお届けするには、畑作りをはじめとしたすべての段階がうまくいってようやく出来上がるものです。
農産物は自然の恵みであることを考えると、より自然なものをお届けすることが私たち生産者の責務だと考えます。そのため、以前から土づくりにこだわった農業を実践し、化学肥料と農薬の使用を減らすように努力を続けてきました。梅の木を大切にするとともに、皆様に安全で安心な農作物をお届けすることにつながるからです。
その結果、和歌山県から環境に配慮した農業者である「エコファーマー」の認定を受け、さらに通常の南高梅の栽培基準の半分以下の農薬、化学肥料で栽培する「特別栽培農産物」の認定をいただいています。
私たちは、エコファーマーとして、主に以下のような取り組みを行っています。
南高梅には、大粒で皮が薄くて果肉がふくよかという特徴があります。その特徴を最大限に生かした梅干をつくることにこだわっています。また、白干梅、はちみつ梅とも、ご飯やおにぎりと一緒に食べた時においしいと思える味加減にしているのが特徴です。
天日干しは、梅が梅干に変化していく過程です。そのため、梅干の品質を左右する大事な工程です。干し加減があまいと水っぽく、干しすぎるとふくよかな見た目がなくなります。天候、温度、湿度が日々変化する中で、出来上がりを見極めるのは微妙な変化を感じとる経験や勘が必要なため、とても難しいことです。長年の経験があっても、天日干しをし直すこともしばしばです。
1995年頃から、お客様に直接白干梅、はちみつ梅を販売しています。長年にわたり、お付き合いをさせていただいているお客様もいます。直接お会いしていなくても、電話での声や話しぶりから、お互いが分かるということがしばしばあります。このように、商品を通じたお客様とのふれあいを私どもは大切にしております。お客様自身の安心につながりますし、私どもにとってもお客様の喜ぶ声を聞くのはとても嬉しいことです。お客様の声を糧に、私たちはさらによい梅づくりを進めます。
現在、梅が収穫できるのは、祖父母が開墾した畑があってこそ。健全な大地には、健全な木が育ち、品質の良い実がなります。祖父母が畑を開墾し、大事に育てた梅の木で、息子や孫が収穫し、お客様に梅をお届けすることができる。まさに、世代を超えて継承する梅づくりです。